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ニューズレター

NEWS LETTER

JAASニューズレター 2022年2号

JAASニューズレター 2022年2号

 

発行:経営行動科学学会

編集:今井 裕紀・内藤 知加恵(ニューズレター・ホームページ担当理事)

発行日:2022年12月28日

 

このページではニューズレター2022年2号の一部を公表します。全体版は、マイページにログインし、「ダウンロード」からご覧ください(会員限定)。

 

経営行動科学学会第25回年次大会 開催報告

2022年10月1日、2日に経営行動科学学会第25回年次大会がオンラインで開催されました(名古屋大学・中京大学共同主催)。

 

年次大会開催報告

年次大会担当       犬塚 篤(名古屋大学)

 

10/1-2に開催されました第25回年次大会(名古屋大学・中京大学共同主催)では,多くの会員の皆様にお越しいただきまして誠にありがとうございました.大会実行委員会を代表して,改めてお礼申し上げます.

 

今大会では,他学会の大会やお子様の運動会と日程が重なるなどの不運もあったようですが,結果としては,247名という多くの会員の方に参加申込をいただき,また研究発表件数もここ数年では最多の47件を記録しました.今大会で初めて企画したアフターセッションも,大会実行委員会の予想を上回る形で盛り上がり,いつまでも話が終わらない会場があったと聞いています.さらに,特別講演では,株式会社クオリア・コンサルティング代表取締役社長の大塚久美子氏(大塚家具前代表取締役社長)より,報道では決して知ることのできない生々しいお話を伺うこともできました.大会を運営した者として,これらの機会が皆様の研究や実務に資するものになっていれば,大変嬉しく思います.

 

大会実行委員長という重責を担った者としては,報告漏れもトラブルもなく大会を最後まで実行できたことは,何よりの幸いと感じています.理事の先生方,座長をお引き受けいただいた先生方や発表者の先生方,そして何よりも,危なっかしい委員長を支えて下さった大会実行委員会のメンバーに,この場を借りて改めて感謝を申し上げたいと思います.

 

次回の年次大会は,東京都立大学で開催される予定です.

来年こそは対面でお会いできますことを,心待ちにしております.

 

第25回年次大会実行委員会

 

委員長  犬塚篤(名古屋大学)

副委員長 向日恒喜(中京大学)

副委員長 西田豊昭(中部大学)

委員   大曽暢烈(名古屋経済大学)

委員   小西琴絵(鈴鹿大学)

委員   篠原さやか(愛知淑徳大学)

委員   砂口文兵(椙山女学園大学)

 

大会優秀賞

藤澤理恵(リクルートマネジメントソリューションズ/東京都立大学)・高尾義明(東京都立大学)

「ポストオフ・トランジションにおける包摂的風土とジョブ・クラフティング:2時点調査による検証」

 

 

投稿論文改良プログラム審査結果

 

経営行動科学編集委員会では、経営行動科学学会年次大会発表原稿を改良し、『経営行動科学』に投稿することを支援することを目的に、投稿論文改良プログラム(Paper Development Program)への参加者を募集しました。本プログラムを通じて、参加者は『経営行動科学』が求める投稿論文の水準への到達と『経営行動科学』への早期(投稿後6か月以内)の採択を目指します。今回、15名からの参加申込があり、審査の結果、5名に参加いただくことが決定しました。

 

今回の審査の方針としましては、発表原稿の段階で、探索的な分析にとどまっている場合や、大幅な加筆修正が想定され、6か月以内に投稿論文が完成することが難しい場合、本誌の編集方針(https://jaas-org.jp/paper/)に必ずしも合致しているとは言えない場合などは、本プログラムに参加いただくよりも、時間をかけて加筆修正や追加検証を実施していただく方が良いのではないかという結論に至りました。

 

参加者の方々には、今後、改良コメントを踏まえた加筆修正を行いながら、経営行動科学への投稿に向けて準備を進めていただくことになります。

経営行動科学編集委員会は、参加者の方々への投稿をサポートすると同時に、本プログラムへの参加の有無に関わらず、経営行動科学への投稿論文を随時受け付けております。

みなさまからの積極的な投稿をお待ちしております。

 

部会報告

理論・方法部会

 

理論・方法部会長 中西 善信(東洋大学)

 

2021年6月18日(土)に,オンライン(ZOOM)にて「fs/QCAソフト・チュートリアル」というテーマのもと,理論・方法部会研究会を開催致しました。

従来の定量分析と定性分析の間の架け橋となる可能性を持つ新たな手法として,QCA(qualitative comparative analysis: 質的比較分析)への注目が高まっています。2月の研究会では,QCAの方法やその背景となる考えについて理解を深めることを目指し,長崎大学経済学部藤田泰昌准教授を講師にお招きして研究会を行いました。今回はその続編として,QCAによる分析のためのソフト(fs/QCA)の操作を見ながら実際の操作を体験していただくとともに,QCAの基本的な考え方を理解いただくことを目指しました。講師は,「初学者でもわりとすぐに使える」ことを知っていただく意味を込め,QCA初学者代表の中西が務めさせていただきました。

当日は約50名のご参加をいただきました。参加者の方からは,データ収集や分析プロセスに関して具体的なご質問をいただき,皆さまの関心の高さをうかがい知ることができました。また閉会後,「もっとQCAを学んでみよう」「QCAを使ってみよう」といったメールもいただき,企画者として嬉しく思っております。

最後に,進行にご協力下さった細見正樹先生(関西大学),そしてご参加頂いた皆様にこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。

 

西日本部会

 

西日本部会長 松山 一紀(同志社大学)

 

 2022年11月19日(土)に、同志社大学において、日本労務学会関西部会との共催で、西日本部会を開催いたしました。

 

 まず神戸大学の佐藤隆広先生から「インド進出日系製造企業における日本型雇用慣行:2021年アンケート調査の結果を中心として」というテーマでご発表頂きました。スズキやホンダを中心とした多くの日本企業によって移植された、いわゆる日本的経営スタイルが、現在のインド企業において、どのような爪痕を残しているのか。こうした疑問について、国際比較データなどを用いた、とても説得力のあるお話を頂戴しました。印象に残ったのは、日本的経営スタイルが人づくりにおいては、功を奏している一方で、品質の作り込みにおいては、逆の結果になっているという点でした。

 次に、京都先端科学大学の大竹恵子先生から「ワーク・ライフ・バランスに関する組織風土の検討—介護職を対象として—」というテーマでご発表頂きました。半構造化面接およびGTAを用いることによって、WLBに関する組織風土をカテゴリー化したうえで、東大社研の調査結果から巧みに抽出された大規模データを統計解析することによって、仮説の検証が行われていました。印象に残ったのは、WLB組織風土として、「お互いさま意識」が抽出され、それが、様々な局面で好ましい効果を有しているという点でした。「相互扶助」という言葉だけでは表現しきれない何かを、含意しているように感じました。

 さて、今回は感染症拡大防止の観点から、ZOOMによるオンライン開催となりました。そのおかげで遠方からの参加もあったようです。また、今回は労務学会関西部会長である同志社大学の田中秀樹先生に大変お世話になりました。ここに記して感謝申し上げます。おかげさまで、大変アットホームな雰囲気のなか、有意義な研究会になったと思います。最後に、ご発表頂きました佐藤先生と大竹先生、そして参加して下さった皆様にもこの場をお借りして厚くお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

 

 

第26回年次大会のお知らせ

2023年度(第26回)経営行動科学学会年次大会

開催日  2023 年 10 月 14 日(土)・10 月 15 日(日)

開催場所 東京都立大学 南大沢キャンパス

 

 

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