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経営行動科学学会西日本部会

2014年02月02日

経営行動科学学会西日本部会を下記の通り開催いたします。今回はシンポジウムと研究発表の2部構成となっております。第1部は「組織において人はいかに学ぶのか？－学習理論を用いた研究の最前線とこれから」をテーマとしたシンポジウムです。そして第2部が研究発表となっております。期日が迫っておりますが、万障お繰り合わせの上ご参加ください。

西日本部会長
山口大学
内田恭彦

開催日：平成26年3月1日
場所：北九州市立大学小倉サテライトキャンパス（小倉駅直結）
開会：13：00～13：10

【第1部】　シンポジウム「組織において人はいかに学ぶのか？－学習理論を用いた研究の最前線とこれから」
13：10～15：10

▶パネリスト

古川久敬先生（日本経済大学大学院教授、九州大学名誉教授）
脇本健弘先生（青山学院大学情報科学研究センター助手）
三輪卓己先生（京都産業大学准教授）

司会　内田恭彦（山口大学）

【第2部】　研究発表　司会　鳥取部真己（北九州市立大学大学院マネジメント研究科）15：20～16：20

▶第1報告　15時30分から16時00分（発表25分質疑応答5分）

報告者：石谷百合加・高橋秀直・鳥取部真己（北九州市立大学）
題名：新入社員の組織定着を促進する要因の探究

▶第2報告　16時00分から16時30分発表25分質疑応答5分）

報告者：福田真平・鳥取部真己
題目：階層的アプローチを基盤とした性格特性と事故との関係

【第3部】懇談　16：20～16：50

▶シンポジウムについて

近年経営行動科学および人的資源管理の領域において学習理論をベースとして、コンピテンシー学習・能力開発・人的資源管理システムの研究が進展しています。そこで近年積極的に組織における学習について研究を進められている先生方を本学会員だけでなく近接する諸学会の先生方にもご参加いただき、各先生方のご研究をお伺いし、学習理論をベースとした人材育成やその支援システムに関する研究の課題と可能性について検討していきたいと思っております。

特に今回のシンポジウムでは3名の先生方に御登壇頂きます。本学会員ではないお二人の素晴らしい先生方にご参加いただくこととなりました。お一人が組織心理学の大重鎮であります古川久敬先生（日本経済大学大学院教授、九州大学名誉教授）で、もうお一人が教育工学をご専門にされメンタリングをテーマとされている新進気鋭の研究者である脇本健弘先生（青山学院大学情報科学研究センター助手）です。
さらに本学会からは三輪卓己先生（京都産業大学准教授）に加わっていただき、学際的に本テーマについて議論していただきます。

古川久敬先生につきましては、本学会に所属されている先生方であれば皆様大変よく御存知だと思います。先生は長年にわたり、経営革新行動や未経験課題に積極的に対応する個人やチームについて数多くのご研究に取り組まれております。そこで数々のご研究の知見に基づき、これからの時代、組織においてどのような領域の学習がなぜ求められているのか、それはどのような方法やメカニズムを通して促進されるかなどについてお話し頂きます。

脇本健弘先生は東京大学の中原先生の研究室ご出身の研究者です。『職場学習の探求』（中原淳編著、生産性出版）では「部下の成長を促す上司とのあり方とは―上司の成長認知と部下に対する内省支援の関係―」（第3章）や、学校における熟達教員による新任教員へのメンタリングを支援するシステムに関するご研究を積極的に行われております。適切な経験学習を促す内省支援やメンタリング支援とは何か、また今後明らかにすべき課題などについてお話し頂きます。

三輪卓己先生は長らく知識労働者のキャリアに関するご研究をなさってこられ、2011年に『知識労働者のキャリア発達－キャリア志向・自律的学習・組織間移動』（中央経済社）を刊行されました。その延長線上で昨年『日本労働研究雑誌』55（10）に「技術者の経験学習 : 経験と学習成果の関連性を中心に」という実証研究論文を発表されました。そこで技術者の経験学習および技術者の経験学習とキャリアの関係についてお話し頂きます。

▶研究発表について

第2部の研究発表セッションは、今年度西日本部会の会場校となりました北九州市立大学大学院マネジメント研究科（ビジネススクール）の修了生による2つの最新の研究発表となります。九州を代表するビジネススクールの一つである同研究科の素晴らしい成果を共有し、会員相互の研鑽となることを企図しております。鳥取部先生に司会をご担当いただきます。

大変内容の充実したものとなっていると思います。どうぞ皆様万障お繰り合わせの上、経営行動科学学会西日本部会にご参加ください。